医療費の高騰により国民会保険制度の破綻が叫ばれてもうずいぶんと経つ。国は医療費の値上げや支出の抑制に腐心し財政引き締めに躍起だが医療費は高止まりしたままだ。

つい先日、何気なくテレビを見ていると、主に乾燥肌に使用する「ヒルドイドクリーム」の医療外使用が問題となっているという特集があった。何でも、ヒルドイドには美容効果があるらしく、また、保険適用により、安く手に入るとのことで、市販のクリームではなくこちらを使用する人が多いという。

実はこの話、ずっと前から問題となっており、ほんの1年前にも指摘され厚生省まであがり問題提議されたにも関わらず、医者や患者団体からの物言いで、何の改善事項もなく話はなくなったという経緯があった。

しかしだ。それでも再度取り上げられたヒルドイド問題。なぜ反対圧力の強い医師団体に潰された問題なのに、再提議されたのか?

それは、医療費の高騰に歯止めが利かないからだと自分は考えている。医療は、削ろうとして安易に削れる問題ではない。数年前に某局のアナウンサーがSNS上で、透析医療について問題提議したことがあったが、彼はそれが元で職を失い、さらに日本中から激しいバッシングを受けた。その結末を見て、私は、医療改革は10年以上遅れると思った。そして、医療・社会福祉関連費は強固な聖域となったと感じた。

話を戻そう。医療費はそもそも全国民が支払い義務があり、逃れることができないものだ。不足分は国庫からの支払いとなる。すでに我々が支払っている以上の金額が不足しているのだ。「あれだけたくさん毎月払っているのに?」「病院なんてほとんど行かないのに?」などと思う人は実は多いと思う。自分のその一人だ。足りないのは医療費を使いすぎるからだ!と結論はすぐに出るだろう。では、誰が?となるが私が考えたいのは、個人の誰ではなく、医療の誰?なのだ。医療費は先述の通り全員が負担し国庫からも支出される。不足なら、不足分を補ってくれるのだ。国が。つまり、医療費は、無尽蔵の金脈と捉えることができる。医療機関は、正当な事由があればその分を診療報酬として請求できる。ヒルドイドが問題になったのもそこだ。患者が乾燥肌だと言えば、医師は安易に処方する。病院には調剤料や処方料が入り、売り上げに寄与する。ヒルドイドクリームは、原価は1110円だが、保険適用で330円の安価で医療用という箔付であるため人気だが、差額を埋めているのは我々が納めている税金だ。ひどいところでは、1回の診察で50本のヒルドイドクリームを処方する所もあるという。

このような事例は、細々といくらでもある。医療業界は、何を名目に診療報酬を取るかが命であり、不要な処方以外にも検査や退院支援や認知症加算など、普段あまり聞きなれないものでも点数を取り売り上げを伸ばそうとする。

医療費高騰の問題は、医療業界の体質が問題であるのだ。

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